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検証記事

結論・条件・結果・限界を同じ順序で確認できます。

確率を計算
同じ実測1%でも少ない標本は確率の推定幅が広く、多い標本では狭くなることを表した比較図
データ分析読了目安 17分 ・ 更新 2026/08/24

パチンコの信頼区間と予測区間の違い|平均と次の1台を100 Seedで比較

500台の平均は6.27回付近へ絞れても、次の1台には2〜12回ほどの幅が残ります。信頼区間は母平均、予測区間は新しい個別台を対象にするためです。

執筆・検証:archivefan編集部

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この記事の要点

  • 500台平均の95%信頼区間は幅0.438回まで縮む一方、次の1台の理論95%予測区間は2〜12回
  • 未使用の2万台では19,491台、97.455%が予測区間に入った
  • 信頼区間も予測区間も、次回転の当否、実在機種の状態、収支や利益を保証しない

比較結果

平均の信頼区間と次の1台の予測区間

1/319・各2,000回転の新規実測を上段へ、同じ実測1%でも標本数で幅が変わる従来検証を下段へ掲載します。

条件実測確率・平均95%区間・P05〜P95補足
平均・学習10台中央値6.100回CI幅3.099回理論平均を含む 97/100 Seed
平均・学習50台中央値6.300回CI幅1.386回理論平均を含む 96/100 Seed
平均・学習100台中央値6.270回CI幅0.980回理論平均を含む 99/100 Seed
平均・学習500台中央値6.287回CI幅0.438回理論平均を含む 97/100 Seed
次の1台・未使用20,000台平均6.301回理論PI 2〜12回19,491/20,000台(97.455%)
1回 / 100回転1.000%0.177〜5.449%Wilson 95%区間
10回 / 1,000回転1.000%0.544〜1.831%Wilson 95%区間
100回 / 10,000回転1.000%0.823〜1.215%Wilson 95%区間
100 Seed・各100回転平均0.9300%0.0000〜2.0000%理論1%を含む 96/100 Seed
100 Seed・各1,000回転平均1.0370%0.4950〜1.5000%理論1%を含む 97/100 Seed
100 Seed・各10,000回転平均1.0088%0.8195〜1.1705%理論1%を含む 93/100 Seed
100 Seed・各100,000回転平均1.0006%0.9480〜1.0492%理論1%を含む 98/100 Seed
全Seed合計10,000,000回転最終中央値0.9990%架空1/100独立抽選

CIは母平均の推定幅、PIは新しい1台の初当り回数の範囲です。P05〜P95はSeed分布の中央90%で、いずれも対象が違うため行内に区間種別を明記しています。

01

結論:平均の幅と次の1台の幅は同じではない

架空の1/319を1台2,000回転ずつ回すと、理論上の平均初当りは6.270回です。500台の平均は100 Seedの中央値で6.287回、95%信頼区間の幅は0.438回まで縮みました。

一方、次の1台の理論95%予測区間は2〜12回です。平均を推定するときは個別台のばらつきが台数の平方根で平均化されますが、次の1台そのものを予測するときは約2.500回の個体差が残ります。

95%は外れない保証ではありません。信頼区間は同じ標本抽出と計算を繰り返したときに母平均を含む手続き、予測区間は同じモデルから来る新しい個別観測を含む手続きです。対象を先に決めないと、狭い信頼区間を次の台の予言と誤読します。

02

信頼区間は平均、予測区間は新しい個別台を見る

今回の信頼区間は、同じ1/319モデルの台を複数集めたときの平均初当り回数を対象にします。既知の二項分散np(1−p)を使ったz=1.96の95%区間で、台数mが増えるほど標準誤差は1/√mへ縮みます。

予測区間は、学習に使っていない次の1台が2,000回転で何回当るかを対象にします。Binomial(2,000, 1/319)のCDFから等裾中央95%を整数で切ると2〜12回です。離散分布なので理論被覆率はちょうど95%ではなく97.417%になります。

平均の95%信頼区間は10台から500台へ増えると狭まる一方、次の1台の95%予測区間は2回から12回と広い比較図
100 Seedの中央値を中心にした平均の95%信頼区間と、次の1台の理論95%予測区間を同じ軸で比較しました。
03

個別台は平均の外側まで散らばる

学習用の5万台では、初当り回数の平均が6.2839回、中央値6回、標本標準偏差2.5077回でした。P05〜P95は3〜11回ですが、最小0回、最大21回まで観測されています。

平均値が安定していても、個別台が平均と同じ回数になるわけではありません。500台の平均CIが狭いことと、1台の履歴が大きく上下することは両立します。予測区間の外へ出る台も、独立抽選モデルでは正常に起こります。

1/319を各2,000回転回した5万台の初当り回数が0回から21回まで分布し、理論95%予測区間2回から12回の外にも台があるヒストグラム
本体エンジンで作った5万台の分布。橙の背景は理論95%予測区間で、橙の棒は区間外の個別台です。
04

未使用2万台で予測区間の被覆率を確認

平均の95%信頼区間が理論平均6.270回を含んだのは、10台で97/100 Seed、50台で96/100、100台で99/100、500台で97/100でした。

各Seedで学習後に生成した未使用200台、合計2万台のうち、19,491台が2〜12回へ入りました。実測被覆率は97.455%です。これは固定モデルの反復結果で、実在ホールの次の台や勝敗へそのまま移せる精度ではありません。

平均の95%信頼区間が理論平均を含んだ割合と、次の1台の予測区間に未使用2万台が入った97.455%を95%基準線で比較した図
CIは100 Seed単位、PIは未使用2万台単位で被覆率を計算しました。分母が違うため、同じ95%基準でも件数を併記しています。
05

検証条件:二つのモデルを分けて再現

新規比較は本体のSeededRandom、createMachineState、simulateMachineBatchを使い、架空1/319を100 Seed、学習500台と未使用200台、各2,000回転で実行しました。合計70,000台・140,000,000回転です。SeedはSEO-CI-PI-20260824-001-b48e6fca〜SEO-CI-PI-20260824-100-b6d67805。

従来のWilson区間検証は別の架空1/100モデルを100 Seed、各最大10万回転、合計10,000,000回転で実行しています。モデルと分母を混ぜず、新規データでは平均のCI、従来データでは比率のCIを使い分けました。分位点はR-7です。

  • 新規モデル:1/319、1台2,000回転、100 Seed、学習50,000台+未使用20,000台
  • 新規モデルの平均CI:既知の二項分散を使うz区間、予測PI:二項CDFの等裾中央95%(2〜12回)
  • 従来モデル:1/100、100 Seed、合計10,000,000回転、比率はWilson 95%区間
  • 生成日時:新規 2026/8/24 22:38:07/従来 2026/8/4 22:44:08
06

同じ実測1%を標本数別に比べる

1/100、10/1,000、100/10,000は、点推定ではすべて1%です。それでも区間全体の幅は約5.272ポイント、1.287ポイント、0.392ポイントと順に狭くなります。分子だけ、分母だけ、割合だけを見るのではなく、三つをセットで確認する必要があります。

大当り履歴を比べるときも、当り回数と総回転数がそろって初めて実測確率を評価できます。短い履歴で理論値より高い、低いと見えても、区間が広ければ偶然の範囲を十分に絞れていません。

実測1%でもWilson 95%信頼区間が1回中100回転の0.177〜5.449%から100回中1万回転の0.823〜1.215%へ狭まる理論比較
理論図。実測率を1%に固定し、標本数だけを変えたWilson 95%信頼区間です。
07

実測結果:100 Seedの中央90%も段階的に縮小

100回転時の実測確率P05〜P95は0.000〜2.000%でした。10,000回転では0.8195〜1.1705%、100,000回転では0.9480〜1.0492%まで狭まりました。

最終の実測確率は平均1.00058%、中央値0.9990%、標本標準偏差0.02996%です。理論1%と近い一方、100本すべてが同じ値になったわけではありません。

架空1/100の100 Seed実測でP05〜P95が100回転の0〜2%から10万回転の0.948〜1.0492%へ狭まった実測図
実測図。100 Seedそれぞれの実測確率から中央90%(P05〜P95)を計算しました。合計1,000万回転です。
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理論照合:標準誤差は回転数の平方根に反比例

独立した二項抽選で真の確率をp、試行数をnとすると、実測確率の標準誤差は√{p(1−p)/n}です。nを100倍にすると標準誤差は約1/10になります。回転数を10倍にしただけでは、推定幅は約1/√10にしかなりません。

100 Seedの平均Wilson区間幅は、100回転で5.024ポイント、1,000回転で1.294ポイント、10,000回転で0.393ポイント、100,000回転で0.123ポイントでした。平方根則に沿って縮小しています。

100 Seedの平均Wilson区間幅が100回転の5.024ポイントから10万回転の0.123ポイントへ縮み、理論1%を含むSeed数が96、97、93、98だった実測図
実測図。区間幅の平均と、各SeedのWilson区間が理論1%を含んだ本数を併記しました。
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分かること・分からないこと

分かるのは、同じ独立抽選を同じ条件で集計したとき、標本数が増えるほど母平均や母確率の推定幅が狭くなる一方、次の個別台のばらつきは消えないことです。平均の話か個別の話かを見分ける基準になります。

分からないのは、次の1回が当るか、特定の台がいつ当るか、収支がいくらになるかです。RUSH中と通常時、異なる機種、時短・残保留、釘や回転率、交換率を混ぜた集計は、この単純な二項モデルの前提を満たしません。被覆率も将来の任意の標本で同じ値になる保証ではありません。

10

再現方法と注意点

新規JSONには1/319モデルの条件、Seed、学習5万台と未使用2万台の全初当り回数、台数別CI、正確PI、被覆率、R-7分位点を保存しました。従来JSONには1/100の全SeedとWilson区間を保存しています。どちらも公開スクリプトから同じSeedで再計算できます。

この記事は架空モデルの統計検証で、実在機種の性能評価ではありません。信頼区間と予測区間は、勝敗予測、不正判定、台選びの単独根拠には使えず、実戦結果や利益を保証しません。

出典

定義・計算の参照資料

  1. [1] Prediction

    NIST/SEMATECH新しい単一観測の予測区間は、回帰関数の信頼区間より広くなるという定義と理由を確認。

    参照日 2026-08-24

  2. [2] Predict method for Linear Model Fits

    R Project — stats packageconfidenceとpredictionの区間種別、およびpredictionが単一の将来観測を対象にする実装仕様を確認。

    参照日 2026-08-24

  3. [3] Confidence intervals

    NIST/SEMATECH二項比率のWilson区間と頻度論上の信頼区間の計算方法を検算に使用。

    参照日 2026-08-04

  4. [4] Probable Inference, the Law of Succession, and Statistical Inference

    Journal of the American Statistical AssociationWilson score intervalの原著。区間推定法の一次資料として参照。

    参照日 2026-08-04

  5. [5] 遊技機に関する事象等について

    遊技産業不正対策情報機構(PSIO)大当り確率は規定回数ごとの保証ではなく、各抽選で一定という説明の確認に使用。

    参照日 2026-08-04

計算と根拠

詳しく確認する

疑問を解消

よくある質問

Q. 実測確率が同じなら信頼度も同じですか?

同じではありません。1/100と100/10,000はどちらも1%ですが、Wilson 95%信頼区間は前者の約0.177〜5.449%に対し、後者は約0.823〜1.215%です。

Q. 95%信頼区間なら真の確率が95%で入っていますか?

頻度論では、同じ標本抽出と計算を繰り返したとき、作られた区間の約95%が真値を含む手続きと解釈します。観測後の特定区間へ真値が入る確率を95%と表す意味ではありません。

Q. 信頼区間で次の大当りを予測できますか?

できません。信頼区間は母平均や母確率の推定幅です。予測区間も今回は2,000回転後の初当り回数を扱うだけで、独立抽選の次回転、当る時刻、収支を予言しません。

Q. 95%予測区間なら次の1台は必ず範囲内ですか?

必ずではありません。固定した1/319モデルの等裾区間2〜12回は、離散性のため理論上97.417%を含みますが、区間外も正常に起こります。条件の異なる実在台へそのまま適用もできません。

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